抄録
Komárek and Anagnostidis (2005)は藍藻ユレモ目について,藻体および細胞の形態や増殖方法に加え,細胞の分裂様式,細胞壁の構造や細胞質内のチラコイドの配列を含む微細構造,生化学的性質,および遺伝子情報などに基づいて分類体系を提案し,種を記載している。この分類体系では,ユレモ目(Oscillatoriales)にPseudanabaenaceae,Schizotrichaceae,Borziaceae,Phormidiaceae,GomontiellaceaeおよびOscillatoriaceaeの6科が設けられている。一方,多くの新属を含み, かなり大幅な学名の変更が行われているという点には注意が必要である。そこで本稿では,各科および主要な属や大きく変更された属について簡単に解説する。新しい分類体系に基づいた学名を使用することにより,世界各国のデータとの比較が容易となり,陸水学的研究の発展が促進されるものと考える。