日本臨床外科医学会雑誌
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腹腔内大量出血で発症した小肝癌,早期胃癌同時性重複例の1治験例
能見 伸八郎篠田 正昭林 雅造
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1978 年 39 巻 4 号 p. 515-520

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抄録
著者らは急性腹症で来院した66歳男を腹腔内出血の診断下に開腹した.肝右葉下縁に直径3cm,球状単発の肝癌がみられ同腫瘍破裂により腹腔内に1500mlの出血をみていた.肝部分切除を行ない術後経過は良好で, 3週間後食道胃透視を行なったところ胃幽門前部にIIc型早期癌が発見された.再開腹により胃切除施行し,組織学的に重複癌であることを確認した.
本症は臨床的にまれな肝癌破裂と早期胃癌の重複例であり,さらに3年2ヶ月後の現在何ら再発の徴なく健在である.
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