日本臨床外科医学会雑誌
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Zollinger-Ellison症候群と思われた1例
症例報告と文献的考察
遠藤 篤山口 敏朗森本 悟一河野 暢之勝見 正治
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1978 年 39 巻 4 号 p. 508-514

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抄録
我々はZollinger-Ellison症候群と思われた1例を経験し,胃全摘術後1年10カ月まで経過観察しえたので,多少の文献的考察を加えて報告する.
患者は46歳男性. 5年前出血性胃潰瘍のため某医に胃半切除を受けているが,夜間の空腹時痛を主訴として来院した.患者の3子をも含めて種々の検査を施行し, Zollinger-Ellison症候群の診断のもとに開腹すると,十二指腸には肝に穿通する巨大潰瘍が認められ,胃全摘術を施行した.しかし膵および転移性のnon-β islet cell tumorの存在は証明できなかった.
血清ガストリン値は術前非常に高値であったが,術後3カ月目には正常値にまで復した.しかしその後次第に上昇する傾向をみせ, 1年10ヵ月には再び高値を記録するという興味ある結果を得た.
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