日本臨床外科医学会雑誌
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外科手術後Bacteroides感染症
坂田 育弘浜田 宏奥野 清隆中村 敬夫小川 雅昭岩佐 善二安富 正幸陣内 伝之助
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1978 年 39 巻 4 号 p. 551-556

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抄録
感染症の変貌,広義の菌交代症の一環として,外科領域の感染症についても次第に変化がみられるようになった.近年,嫌気性菌の培養法がめざましい発達をとげ,臨床面においても嫌気性菌に対する関心が次第に深まりつつあるが,我々もこれまでに多くの外科手術後における嫌気性菌感染症を経験したが,その中でもBacteroidesによる感染症は非常に多い.今回,我々は消化器外科領域を中心として, Bacteroidesが起炎菌と思われる外科術後感染症について種々の面より検討を加え,併わせてBacteroides Bacteremiaの典型的な1例について報告した.
その結果
1) 術後Bacteroides感染症例は総手術数の2%,術後感染症例数の16%であった.
2) 術後Bacteroides感染症は,比較的高齢者に多く,低蛋白血症,黄疸,貧血等の因子が発症に関与する.
3) 術後Bacteroides感染症の原疾患は悪性疾患術後に多い.
4) 術後Bacteroides感染症の感染部位は腹膜炎が多い.
5) 術後Bacteroides感染症の感染形態は混合感染が多い.
6) 外科術後感染症の起炎菌となったBacteroidesには, Chloramphenicol, Tetracycline, Lincomycinが非常に感受性がよい.
ことが明らかにされた.
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