日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
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妊娠経過中に急激な経過をとったCrohn病の1治験例
特に術式と術後栄養管理について
岡 敬二内田 雄三柴田 興彦友成 一英藤島 宣彦葉玉 哲生森 宏之中下 誠郎藤岡 利生首藤 龍介
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1987 年 48 巻 11 号 p. 1874-1879

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抄録

妊娠7カ月目に下痢で発症し,さらにイレウス,うっ血性心不全,大量下血を合併した,回腸大腸Crhon病に対し,帝王切開術,結腸全摘術および回腸大腸吻合術を施行し,母子共に救命し得た.術後の栄養管理にはTPNを行ったが,食事への移行期にはEDによる経腸栄養が有効であった.このような症例を救命するためには,外科,産婦人科,内科,小児科の緊密な連帯が必要と考えられた.

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