日本臨床外科医学会雑誌
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下部消化管穿孔例の検討
安達 亘三輪 裕通高橋 千治堀米 直人梶川 昌二飯田 太島田 寔
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1988 年 49 巻 7 号 p. 1176-1182

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抄録
汎発性腹膜炎を伴った下部消化管穿孔50例の原因,診断,治療および予後について検討した.
穿孔の原因については外傷性穿孔22例では交通外傷によるものが,続発性穿孔15例では大腸癌,放射線腸炎によるものが多かった.また特発性穿孔は7例,医原性穿孔は6例であった.
消化管穿孔の診断は理学所見より比較的容易であったが,白血球増多例は43%と低率であり, free airは61%に認められた. Free airの出現について検討すると,小腸穿孔43%,大腸穿孔73%であり,また穿孔後の経過時間が長い症例でfree airの出現頻度が高かった.手術術式は単純閉鎖あるいは腸管切除吻合が多くを占め,死亡例は9例(18%)であった.術前にショック状態を示した症例は予後不良であったが,予後の向上のためには早期診断と確実な手術が必要と思われた.
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