日本臨床外科医学会雑誌
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大腸癌における腫瘍マーカーの臨床的意義
CEA, CA19-9, TPAを中心に
西田 修白戸 博志大村 孝志青木 茂佐藤 直樹真鍋 邦彦近藤 征文佐野 文男内野 純一
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キーワード: 腫瘍マーカー, 大腸癌
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1988 年 49 巻 7 号 p. 1183-1187

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抄録
大腸癌における術前血清腫瘍マーカーCEA, CA19-9, TPA, Ferritin, POAの臨床的意義につき検討した.ポリクローナルCEAは142例,モノクローナルCEAは56例で測定したが, stage IVまではモノクローナル値の方が低値で, stage Vのみ高値を示した. CA19-9 (53例)のefficiencyは64%とCEAと同様であったが, stageとの相関はCEAに劣った. TPA (48例)はfalse positiveが37.5%と高く, CEA, CA19-9に比較してefficiencyが劣った. Ferritin (40例)はstage IVまで総て陰性で,陽性例は肝転移に限られた. POA (19例)は陽性率も低く,大腸癌における有用性はみとめられなかった. CEA, CA19-9, TPAの同一血清による測定は49例で行われたが,総てに陽性を示したものは16.3%にすぎず,また, TPAにもこれのみ陽性のものが12.2%あり, combination assayの重要性を強調したい.
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