日本臨床外科医学会雑誌
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消化器症状を初発症状として腹部超音波走査で
三方 律治今尾 貞夫加藤 温
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1990 年 51 巻 5 号 p. 1068-1072

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抄録

70歳の男性が,3月続く消化器症状を訴えて来院した.胃内視鏡で異常なく,腹部超音波走査で偶然右腎に腫瘍を発見した.DIP, X線CT及び血管造影で右腎癌と診断し,腎摘出術を行った.術後肺生検で腎癌の肺転移と組織学的に診断された.この症例を呈示すると共に,過去に報告した画像診断で偶然に発見された無症状腎癌9症例を併せて検討し,無症状腎癌のスクリーニング法としての画像診断法について考察を加える.

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© 日本臨床外科学会
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