日本臨床外科医学会雑誌
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特発性食道破裂の1治験例
川北 直人裏川 公章山口 俊昌中本 光春田中 宏明磯 篤典西田 禎宏川口 勝徳西尾 幸男植松 清岩越 一彦
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1991 年 52 巻 2 号 p. 375-378

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抄録
今回著者らは,診断確定までに1週間を費やしたにもかかわらず,保存的療法のみで治癒できた特発性食道破裂の1例を経験したので,若干の文献的考察を併せて報告した.
症例は53歳の男性で,飲酒後の嘔吐に引き続き突然の左前胸部痛,心窩部痛および呼吸困難が出現し,某病院へ入院した.翌日の胸部X線写真にて左胸水貯留を多量に認め,胸腔ドレナージ術を施行したが,症状の改善は得られず, 7日後にはドレナージ排液中に食物残渣を認めた.食道透視にて下部食道左側よりガストログラフィンの漏出を認め,特発性食道破裂と診断し,当科へ入院となった.新たに胸腔ドレナージを2本と胃瘻造設術を施行し,胸腔内洗浄と中心静脈栄養の管理にて救命し得た.
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© 日本臨床外科学会
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