日本臨床外科医学会雑誌
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家族性発生のみられた甲状腺乳頭癌の1家系
新居 清美宮内 昭岡本 公子前田 昌純
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1992 年 53 巻 1 号 p. 81-83

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抄録
1家系内に3例の甲状腺乳頭癌を認めた家系を報告する.患者は1人の女性とその娘2人である. 3名とも健康で,放射線被曝歴はない.発端者は甲状腺両側に腫瘤のある53歳の女性で,母親が,気管に浸潤する甲状腺癌のため67歳のとき甲状腺亜全摘気管環状切除を行っていた.家族性発生がみられたため家系内の13名に対して家族調査を行ったところ, 46歳になる発端者の妹に小さい甲状腺乳頭癌が見つかった.家族性発生していることを考慮して, 2例ともに甲状腺全摘,両側頸部郭清を行った.病理組織学的には2例とも両葉に乳頭癌が認められた.家族性発生した甲状腺乳頭癌には甲状腺全摘が適切であることが示唆された.また,早期発見のためには家族調査が重要であると考えられた.
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© 日本臨床外科学会
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