日本臨床外科医学会雑誌
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下肢ガス壊疽の3例
辻 福正木村 文敏小山 隆司山崎 良定
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1992 年 53 巻 1 号 p. 75-80

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抄録
ガス壊疽は近年稀な疾患となっているが,最近,われわれは,下肢ガス壊疽の3例を経験した.そのうち2例は糖尿病に, 1例はASOに合併し,いずれの症例も下肢切断にて救命し得たので報告する.
症例1: 59歳,男性.糖尿病にて加療中, 3日前より発熱が持続し,左下肢よりの排膿,悪臭が著明であるため来院.下肢X線写真にて,ガス像を認めた. Open drainageを行ったが改善せず,下肢切断を施行した.
症例2: 66歳,男性. ASOの患者で, 2週間前に右膝部を熱傷するも放置した.その後,排膿,悪臭が著明となり来院.下肢X線写真にて,ガス像を認めた. Open drainageを行ったが改善せず,下肢切断を施行した.
症例3: 51歳,女性.糖尿病にて加療中, 1週間前より左下肢よりの排膿,悪臭が著明であるため来院.下肢X線写真にて,ガス像を認めた. Open drainageを施行したが改善せず,下肢切断を施行した.術後経過は3例とも良好であった.重症感染症である下肢ガス壊疽は患肢切断により救命し得たと考えられる.
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