日本臨床外科医学会雑誌
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消化器外科術後感染に対する疾患別,年齢別検討
藤本 幹夫大野 耕一井上 直伊東 了塚本 泰彦
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1992 年 53 巻 10 号 p. 2306-2312

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抄録
消化器疾患に限って術後感染の要因について検討したところ,以下の成績がえられた. 1) 癌患者での術後感染発症率が高い. 2) 感染予防に使用された薬剤による差は認められなかった. 3) 胃・十二指腸潰瘍,胆石症など良性疾患では高齢者ほど術後感染発症率が高い. 4) 胃癌,大腸癌など悪性疾患では手術侵襲が大きくなるほど感染発症率が高い. 5) 術後感染群では術前から総蛋白量,アルブミン量の低下が認められる.しかも高齢者,癌患者で術後に著しい低下があり,その回復が遅れる. 6) リンパ球数は高齢者や癌患者では術前より低下しているものが多い.感染群で術後に有意の低下が認められた.
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