日本臨床外科医学会雑誌
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腸重積症にて発見された肺癌空腸転移
竹内 幸康桑原 修高橋 英治花田 正人
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キーワード: 肺癌, 腸重積, 転移性空腸癌
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1992 年 53 巻 4 号 p. 892-895

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抄録

症例は64歳の男性.肺癌手術後4カ月目に空腸転移により腸重積症が発症し,腸切除術を施行した.開腹手術後に一旦経口摂取が可能となったが, 31日目に脳転移のため死亡した.肺癌の小腸転移に対し開腹手術を施行した症例は,本邦では42例が報告されていた.開腹手術後の生存期間は,最長12カ月で,約80%は6カ月以内に死亡した.肺癌小腸転移症例は予後不良であるが, quality of lifeの向上のためには外科的治療が必要と考えられた.

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