抄録
最近の1年間に,超音波検査により出生前診断された症例を6例経験した.症例は卵巣嚢腫2例,小腸閉塞症3例,脾嚢腫1例であった.
これらの症例を紹介するとともに,特に小腸閉鎖症についてはそれ以前に経験した14例と今回経験した3例について,出生後より手術までの時間,術前体重減少率を比較した.出生前診断された症例は,出生前診断されなかった症例に比し,早期に手術が施行され,術前の全身状態が良好であった.
出生前診断により,適切な周産期治療が可能となり,新生児外科疾患の成績向上に役立つものと思われた.