日本臨床外科医学会雑誌
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遺残坐骨動脈瘤の1例
丸田 福門芦沢 賢一池上 俊彦西牧 敬二幕内 雅敏
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1992 年 53 巻 5 号 p. 1235-1239

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抄録
遺残坐骨動脈は胎生期の坐骨動脈が生後も残存しこれが下肢の栄養動脈となった稀な奇形であり,これは臀部の動脈瘤を合併して発見されることが多く,今までに世界で21例の報告がある.今回我々は遺残坐骨動脈瘤に対し瘤切除術及び血行再建術を行い治癒せしめた症例を経験したので報告する.症例は74歳の女性で,左臀部拍動性腫瘤を主訴として入院した.下肢血管造影で動脈瘤を伴った左遺残坐骨動脈と未発達な左大腿動脈を認めた.遺残坐骨動脈が内腸骨動脈と膝窩動脈とを結ぶ下肢の主動脈であった.手術は動脈瘤切除術及び内腸骨-膝窩動脈バイパス術を施行した.術後下肢血管造影では人工血管の開存は良好であった.遺残坐骨動脈瘤は臀部という圧迫を受けやすい部位に存在するため破裂の危険が大きい.このため積極的に瘤切除術,血行再建術を行うことが望ましいと考えられる.
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© 日本臨床外科学会
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