日本臨床外科医学会雑誌
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高齢者胃癌に対する手術侵襲ならびにリスクファクターの影響に関する検討
甲谷 孝史喜安 佳人榊原 幸雄斎藤 真悟重松 授田中 富雄
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1992 年 53 巻 9 号 p. 2024-2029

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抄録
高齢者胃癌手術のリスクファクターを明らかにする目的で, 80歳以上の高齢者胃癌患者58例について術前検査成績,手術侵襲の程度と術後合併症の関連性を検討した.その結果,術前のリスクファクターとしての,心電図異常,呼吸機能低下例と術後合併症の間に関連性が認められた.手術侵襲としては他臓器合併切除ならびに術中出血量と術後合併症の間に関連性が認められたが,リンパ節郭清度と術後合併症との間には関係は認められなかった.以上のことから,手術では他臓器合併切除は過大侵襲となるためできるだけ避けることが望ましく,術中出血量を可及的に少なくすることにより,高齢者といえどもR2程度のリンパ節郭清を伴う胃癌根治手術の施行は可能であると思われた.
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