日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
画像診断が有用であった同時性原発性両側乳癌の3例
朴 英進池田 正尾澤 巌稲田 高男松井 淳一菱沼 正一清水 秀昭固武 健二郎尾形 佳郎小山 靖夫北濱 博之島村 香也子
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 53 巻 9 号 p. 2086-2090

詳細
抄録
発見に画像診断が有用であった同時性原発性両側乳癌を3例経験したので報告する.症例1は63歳の女性.右C領域に46×36mm大の腫瘤を触知したが,左は触知せず.超音波検査にて左側にも径約5mmの低エコー域を認め,術中迅速にて癌と診断した.症例2は76歳の女性.右C領域に20mm大の硬結を,また左AE領域に20×20mm大の腫瘤を触知.マンモグラフィーおよび超音波検査上右側にも不整型の腫瘤陰影を認め癌を疑った.症例3は53歳の女性.右C領域を中心に全領域にかかる80×80mm大の腫瘤を,また左D領域に24×22mm大の腫瘤を触知.マンモグラフィーおよび超音波検査上両側に不整型の腫瘤陰影を認め癌を疑った. 3症例はいずれも左右とも癌の乳管内進展像を示したため原発性両側乳癌と診断した.
乳癌の発見・診断にはマンモグラフィーや解析能力の向上した超音波検査が有用であり,同時性両側乳癌を念頭におき対側乳房も十分精査する必要がある.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top