日本臨床外科医学会雑誌
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Choledochocele (Scholz B型)の1例
岸本 弘之澄川 学狩野 卓夫日野原 徹小松 健治山代 昇
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キーワード: 嚢腫内結石
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1992 年 53 巻 9 号 p. 2199-2203

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抄録
先天性胆道拡張症のうちのAlonso-Lej III型であるcholedochoceleの1例を経験したが,嚢腫内のみに結石を伴っていた.患者は39歳の女性で,以前より時々軽い右季肋部痛があったが放置,検診の内視鏡検査で十二指腸の粘膜下腫瘍を指摘されて入院した.腹部超音波検査, CT検査, ERCP検査にて嚢腫内に結石を伴ったScholz B型のcholedochoceleと診断して手術を施行した.開腹時の胆嚢内胆汁中のアミラーゼなど膵酵素は高値であった.乳頭形成にて共通管の後壁に1mm大の開口部を認め,嚢腫内に3コの結石を確認した.嚢腫壁を切除して十二指腸壁と縫合したが,組織学的に嚢腫内面は十二指腸粘膜よりなり,胆嚢にも悪性所見はなかった.本邦で59例目であるが,結石や膵炎,さらに比較的高率に癌を合併している.嚢腫壁や胆道系への膵酵素の作用が推察され,術中・術後の組織学的な検索も必要と考えられた.
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