日本臨床外科医学会雑誌
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大腸癌術後のカンジダ脊椎炎の1例
小林 達則毛利 宰藤井 喬夫
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1992 年 53 巻 9 号 p. 2227-2231

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抄録
症例は83歳男性. 1990年12月5日,下行結腸癌にて結腸部分切除術を施行した.術後8日目より突然発熱し,中心静脈カテーテルの先端より真菌が検出されたが,血液培養が陰性であり,抗真菌剤は投与されなかった.術後1カ月頃より腰痛,下肢痛が出現,術後90日頃下半身麻痺が発生した.真菌指数および血清D-アラビニトールは高値を示し,髄液よりCandida tropicalisが検出された.レントゲンで第6・7胸椎および第4・5腰椎の椎体破壊像と椎間板の不整狭少化を認め, MRIでは第6・7胸椎の部分で前方より脊髄の圧迫所見が認められた.カンジダ脊椎炎およびカンジダ髄膜炎と診断し抗真菌剤を4カ月投与し軽快した.自験例は中心静脈カテーテルが原因と考えられる極めて稀な深在性真菌症であり,文献的考察を加えて報告する.
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