1996 年 57 巻 10 号 p. 2384-2389
腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)の適応決定や難易度判定の評価にDIC併用ヘリカルCTによる三次元表示(3D-CT)が有効かどうか検討した.対象はLC術前に3D-CTを行った56例である.特にERCと3D-CTを同時に行った42例については両者を比較した.
胆嚢管の合流形態で起始部,前後および左右方向の3D-CT/ERCによる描出率は100/92.9%, 92.9/71.4%, 92.9/88.1%であった.胆管走行異常は5例あり全例描出された.被爆線量,費用の点でも3D-CTがERCに勝っていた.
以上よりLC術前検査として3D-CTは有効である.