名古屋市立大学第2外科
1997 年 58 巻 3 号 p. 543-546
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症例は66歳女性, 1年前から急速に増大する右乳房腫瘤にて当科を受診した.腫瘤は右乳房全体を占め,大きさ14cmであり, [D]領域には出血を伴う潰瘍を認めた. 4日後,腫瘤と潰瘍はさらに増大し,潰瘍部より出血を伴う腫瘍が露出して,高度の貧血も認めた.急速に増大する葉状腫瘍と診断し緊急手術を行った.術後経過は良好で術後17日目には貧血も改善した.病理組織学的診断は境界型の葉状腫瘍であった.現在まで再発は見られていない.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
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