日本臨床外科医学会雑誌
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TAEで止血し得た腰動脈瘤破裂の1例
佐藤 達郎中井 尭雄松浦 豊河野 弘北川 喜己吉原 秀明西垣 美保小森 康司伊藤 直人濱野 浩一石川 和夫横山 真也
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キーワード: 動脈瘤, 腰動脈, 塞栓術
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1997 年 58 巻 3 号 p. 677-680

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抄録

われわれはTranscatheter arterial embolization(以下TAE)で止血した第2腰動脈瘤破裂の1例を経験したので報告する.症例は64歳,男性. 1985年僧帽弁膜症で弁置換術をうけている. 1995年12月腰痛で当院に入院.貧血,腰部,右下腹部の出血斑のためCT検査を行い,後腹膜大量出血を疑われ,血管造影検査で3×3mmの動脈瘤を認め,ただちにスポンゼルを用いて止血した.経過は良好で第39病日に退院となった.
あわせて本例を含む報告例7例を検討した.

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