日本臨床外科学会雑誌
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乳腺多形腺腫(混合腫瘍)の1例
館花 明彦福間 英祐宇井 義典山川 達郎水口 國雄
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1998 年 59 巻 7 号 p. 1766-1769

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抄録
多形腺腫(混合腫瘍)は,唾液腺においてしばしば発生する良性腫瘍であるが,乳腺においては極めて稀である.
症例は58歳,女性.乳癌検診の際に右D領域の乳房腫瘤を指摘され,精査を希望し当院乳腺外来を受診した.腫瘤径は5mm,表面平滑,辺縁整で良く可動し,圧痛は認めなかった.マンモグラフィーにて異常所見を認めず,超音波検査にて同部に直径5mm大の腫瘤像を認め, Helical CT検査でも腫瘤像として認識されたが,造影効果は認めなかった.穿刺吸引細胞診ではclass IIと診断されたが,念のため切除生検を行った.切除標本の組織像は細胞異型に乏しく,腺管構造の増生と腺細胞の軟骨細胞への移行像,軟骨組織など多彩で,大部分において軟骨様組織が占め,乳腺多形腺腫と病理診断された.
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