日本臨床外科学会雑誌
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イレウスを発症した続発性アミロイドーシスの1例
大城 望史板本 敏行藤高 嗣生石川 哲大田中 恒夫福田 康彦
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1999 年 60 巻 7 号 p. 1837-1841

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抄録

われわれは,続発性アミロイドーシスによるイレウスの症例を経験した.症例は81歳女性.基礎疾患に慢性関節リウマチ(RA).主訴は血性下痢,嘔吐,腹痛,発熱.虚血性腸炎によるイレウスと診断し,緊急開腹術を施行した.広範囲にわたる回腸の著明な拡張と潰瘍を認め,回腸切除を行った.病理組織学的にはAAアミロイドーシスであった.
消化管アミロイドーシスの緊急手術は稀であり,本邦ではこれまで18例である.手術時すでに多臓器のアミロイド沈着を認めることが多く,予後は極めて不良である.

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