日本臨床外科学会雑誌
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多発性小腸狭窄をきたした上腸間膜静脈血栓症の1例
福島 忠男亀田 久仁郎木内 幸之助仲野 明小林 俊介笠岡 千孝
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2000 年 61 巻 5 号 p. 1299-1303

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抄録

症例は37歳男性.腹痛が出現し, CTで上腸間膜静脈に血栓を認め入院.小腸造影で上部空腸に2カ所以上の狭窄が認められた.上腸間膜静脈血栓症と多発性の小腸狭窄と診断し,小腸切除,小腸形成術を施行.狭窄部は粘膜下組織を伴わない再成上皮を認め,筋層は線維成分で置換され,瘢痕となっていた.術後経過は良好で術後20日で退院,体重も10kg増加し,栄養状態の改善がみられた.

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