日本臨床外科学会雑誌
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イレウス症状を呈した,外傷性上行結腸粘膜下血腫の1例
藤井 努桐山 幸三谷口 健次平井 敦末永 裕之
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キーワード: 粘膜下血腫, 大腸
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2000 年 61 巻 8 号 p. 2133-2136

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抄録

症例は23歳,男性.職業は乗馬クラブの厩務員.仕事中暴れた馬を抑えようとして腹部を蹴られた. 3日後,腹痛,嘔気が増強し,数回の嘔吐もみられたため,当院救急外来を受診した.腹部CTにて上行結腸壁内に巨大な血腫を認め,緊急手術を施行した.開腹すると上行結腸が大きく腫大しており,内部に血腫が透見され,口側の回腸は拡張していた.結腸右半切除術を施行した.切除標本から,上行結腸から盲腸にかけて発生した巨大な粘膜下血腫であった.

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