抄録
長期的に安定した成長をめざし、その糧となる新製品開発に資源を動員してきた日本企業であ
るが、潜在ニーズが求められる現代社会において、その環境に必ずしも適用できていないように
見える。そこで本研究では、日本企業の新製品開発に関わる先行研究をレビューし、その特徴を
明らかにした。そして、米国との比較を行った先行研究を取り上げることで明確となった日本企
業の経営的特徴から、近年活発に行われてきた米国型の経営手法の導入に伴う新製品開発の阻害
要因について、長期志向と蓄積に基づく基本思想2という概念を導き、仮説を提示した。