Revue japonaise de didactique du français
Online ISSN : 2433-1902
Print ISSN : 1880-5930
Comment depasser le <<monolinguisme>> au Japon ? : Reflexion du point de vue de la politique linguistique educative
Atsuko KOISHI
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2011 年 6 巻 1 号 p. 73-83

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抄録
日本の外国語教育は「モノリンガル」な傾向が強い。つまり、初等教育から高等教育まで英語のみが中心となっているのである。しかしながら、様々な分野で日々複雑になってゆく世界情勢のなかで、国家にとって英語以外の言語で活躍できる人材がいなくてもいいのであろうか。また、この複雑な世界を深く適切に読み解くには、できるだけ多くの言語ができる人間の方が望ましいのではないだろうか。本論においては、多くの例を引きながら、現在の外国語教育制度上の「モノリンガリズム」は「作り上げられた」ものであり、言語的「ニーズ」と呼ばれているものも、実は操作されていることが多いということ、それゆえ、学習者に真のニーズを発見してもらうには、教員や学校・大学の力が必要であるということを明らかにしたい。このようにすることによって、外国語教育は単に強制的な画一化の道具であることをやめ、真に他者に開かれた教育となることができるのである。
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© 2011 日本フランス語教育学会
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