レコード・マネジメント
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いかに情報を使いこなすのか : 情報過多時代における情報の活用(ナレッジ・マネジメントとレコード・マネジメントII : 学問と知識)
佐藤 研司
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ジャーナル オープンアクセス

2000 年 41 巻 p. 1-7

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抄録

情報過多という状況が出現した要因として、インターネットに代表されるように誰でもが手軽にあらゆる種類の情報を入手できるような環境が整い始めたことや、情報の蓄積や処理にかかるコストが大幅に低下していることなどがあげられる。さらに、企業が他社との差別化の手段として情報による付加価値作りを重視し始め、より一層情報の果たすべき役割が広範囲にわたっている。情報過多という状況下において、情報そのもの価値よりも、情報をどう組み合わせ、どう分析し、新しいシナリオを創作できるのか、そのためには、個々の企業が個別に情報を管理し、排他的に活用するのではなく、情報を共有化しできるだけ多様な視点からの異質な情報の組み合わせを可能とする体制の整備が求められる。こうした情報の共有化はすでにグローバル・スタンダードとなりつつあり、日本企業の速やかな対応が求められる。

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© 2000 記録管理学会
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