2001 年 42 巻 p. 5-12
アメリカ連邦政府はWebサイトを一方的な情報提供手段としてのみならず、政府一国民間のコミュニケーションを志向した政府サービス提供の手段として活用している。情報技術を活用しつつ「結果重視」「顧客志向」を基調とする政府サービスの構築を掲げた基本的政策指針、および情報資源管理にまつわる政策などが、連邦政府におけるWebサイトの運営を支えている。その一方で、Webサイトへの平等なアクセスの保証、プライバシーの保護、記録管理制度の構築、そしてWebサイトに対する評価の実施が、連邦政府におけるWebサイト運営上の大きな課題となっている。