レコード・マネジメント
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国際標準から見た日本の文書管理の課題 : ISO15489の意味するもの(イノベーションとしての記録管理)
小谷 允志
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 45 巻 p. 26-33

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抄録

本稿では、新しく制定された文書管理の国際標準ISO15489の紹介を行いながら、そこで謳われている文書管理の目的に照らし、日本の文書管理において特に欠けているものを課題として取り上げることとした。日本の文書管理では、従来、ファイリングシステムと呼ばれる手法中心のものが主流であったために、文書管理の目的或いは理念、コンセプト的な面が弱かった。そこで「説明責任」「コンプライアンス経営」「組織の重要機能」の三つの視点からの文書管理を今後、達成すべき日本の文書管理の課題として明確化した。

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© 2002 記録管理学会
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