根の研究
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技術ノート
フラットベッドスキャナ画像を用いた根形態パラメータ自動測定Pythonスクリプトの開発とWinRHIZOとの比較検証
小川 敦史, 豊福 恭子, 石川 陽子
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2026 年 35 巻 2 号 p. 60-69

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抄録

フラットベッドスキャナを用いた根系形態解析は作物根系研究において重要であるが,代表的な商用ソフトウェアWinRHIZOは高価であることが普及の妨げとなっている.本研究では,スキャナ画像から総根長,根端数,根表面積,根平均直径および根の体積の5パラメータを自動測定するPythonスクリプトを作成し,WinRHIZO (2009b版) との比較で検証した.スクリプトは画像の平均輝度から染色の有無を自動判定し,処理パラメータを自動切替する設計とした.イネ (染色あり) とレタス (染色なし) の各8枚で補正係数を較正後,99枚 (染色なし50枚,染色あり49枚) でWinRHIZOとの一致度を評価した.総根長の相関係数は0.9998,全99枚が相対誤差±10%以内で,有意差は認められなかった (P>0.05).根表面積,根平均直径および根の体積の相関係数はそれぞれ0.9944,0.9587,0.9816で,いずれも有意差は認められなかった (P>0.05).根端数は相関係数0.9930と高く,プログラム値がWinRHIZOより平均4.4%多かった (P>0.01).すなわち,根端数を除く4項目でWinRHIZOと同等の値が得られた.本スクリプトは無料のクロスプラットフォームツールであり,99枚の画像を約25分で自動処理した.

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