根の諸形質評価のための,採取した根の洗浄作業の効率化と標準化を目的として,根洗浄機を作成して,根を含む土塊から根を分離できるかについて検証を行なった.作成した根洗浄機は塩化ビニル管等の市販の材料で構成され,スプレーノズルによるジェット水流で土壌と根を分離する構造である.コアサンプル法で取得した水稲根を含む土塊を用いた検証では,1試料あたりの平均処理時間は約5分30秒であり,試料の量が倍であってもその処理時間は変化しなかった.装置上部から排出された根と下部に残留した根についてそれぞれ根長を評価した.上部から排出された根は根長全体の90%を占めた.それらを合計して算出した全体の根長密度は既往文献の結果と比較しても高かった.これらの結果から,根洗浄機は省力的かつ再現性の高い根の洗浄装置として有用な可能性があり,今後は他の作物や土壌条件でも検証を進める必要があると考えられた.