本研究では,足腰に痛みをもつ高齢者の主観的健康感に寄与するセルフケアと社会活動への参加を,前期・後期高齢者の各群で明らかにすることを目的とした.地域在住高齢者1,300人に対し,郵送法で質問紙による調査を実施した.主観的健康感(健康/非健康)を従属変数,痛みを悪化させないためのセルフケア,社会活動参加を独立変数とし多変量解析を行った.
その結果,前期高齢者では趣味の会への参加が,後期高齢者では市民講座への参加が主観的健康感と正の関連を示した.一方,セルフケアは主観的健康感と正の関連を示さず,前期高齢者では,マッサージ,杖や手すりの使用が,後期高齢者では,姿勢に気をつけることが主観的健康感と負の関連を示した.このことから足腰に痛みがある高齢者に対しては,年齢層別の特徴に応じた社会活動参加への支援が必要であることが示唆された.