砂防学会誌
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侵食谷の発達様式に関する研究 (VIII)
平衡状態にある流域地形の特性
塚本 良則野口 晴彦
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1979 年 32 巻 2 号 p. 6-9

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抄録

侵食現象が流域地形を発達させるものであるとの考え方に立ち, 表層型山崩れ発生の場としての流域地形の構造につき考察を行った。MELTON, HORTON, SCHREVE-高棹, YANG, STRAHLER 等の地形法則と著者の既往の解析結果を利用して平衡状態にある流域地形の全体像を地形要素と上記地形法則との関係をもとに整理し た (表-1)。本報告で指適されていることのうち最も重要なものは次の2つの点である。
i) 谷密度は流域地形を規定する諸要素のうち最も重要なものである。
ii) 流域地形の構成基本単位である1次谷流域や流域地形の形成現象である表層型山壊れの規模においては地形スケールが異なっても相似性が存在する。

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