2018 年 32 巻 1 号 p. 132-138
症例は81歳の女性.肺癌に対しNivolumab投与中に肝胆道系酵素上昇と腹部エコーで胆嚢壁肥厚を認め精査目的に当科紹介された.造影CTではび漫性に胆管および胆嚢に濃染する壁肥厚所見を認めたが胆嚢の緊満感はなく,肝内胆管拡張も認めなかった.EUSでは胆管および胆嚢のび漫性壁肥厚所見を認めたが狭窄所見は認めなかった.ERCP胆管像も狭窄所見は認めず,endoscopic nasobiliary drainage tube留置も肝胆道系酵素は改善しなかった.肝生検および胆管生検の病理所見では胆管上皮に好中球浸潤が目立っていたが,悪性所見は認めなかった.Nivolumabによる免疫関連性有害事象と判断しステロイドを投与し,肝胆道系酵素の改善および胆管と胆嚢壁肥厚所見の改善を認めた.Nivolumab関連胆管炎の特徴的な画像所見を呈した1例と考えられた.