安全工学
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レーザ光音響効果を用いたガス濃度測定法について
吉田 豊佐藤 千城後藤 龍彦小山 純二米田 登貴彦
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1989 年 28 巻 1 号 p. 36-43

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抄録

広い空間に種々の濃度で存在するガスをつねに監視するガス濃度測定法の開発を目指し,レーザ光を用いた光音響効果を測定する方法にっいて基礎的検討を行った.今回は,レーザ光によるガス体からの光音響信号とガス濃度の関係を明らかにするために,計測システムを作成し,システムや本方法のガス濃度測定に対する有効性などにっいて報告する. レーザの小形化を図るためにガスフロー式CO2レーザを自作し,計測システムを作成した.レ一ザ光の小形化への可能性が示され,変調周波数,光音響セルに対する検討,およびセル形状などの計測条件の選定によって,レーザ光が低出力でもガス濃度と光音響信号との問に対数的に直接関係が得られた.作成した本計測システムならびにガス濃度測定に対する有用性が示された.

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© 1989 特定非営利活動法人 安全工学会
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