安全工学
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安全工学_2024_1
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安全への提言
総説
論文
  • ティンナコンスチブト ニシャリー, 桑名 一徳, 水野 雅之, 牛島 健夫, 矢崎 成俊
    2024 年 63 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 2024/02/15
    公開日: 2024/02/16
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,ノイズ特性評価により反応暴走を早期検知できる方法の提案である.提案手法を検証するために,セミョーノフ理論に基づき反応暴走シミュレーションを行った.このモデルは発熱反応の速さを表すパラメータを持ち,この値が臨界値以下であるときにのみ定常状態が達成される.このモデルを拡張し,ノイズの影響を考慮できる確率微分方程式を得,オイラー・丸山法を用いて数値的に解いた.その結果,熱暴走の臨界条件が近づくと標準偏差と自己相関が増大することがわかった.このことに基づき早期発見を可能にする動的マーカーを定義し,数値計算の結果を用いて有効性を検証した.その結果,動的マーカーは,温度の平滑化した値や標準偏差,自己相関などといった他の指標よりも有意に急激に増加することがわかり,早期発見のための安全指標として有効であることが示唆された.

  • 秋村 友香, 竹内 智朗, 佐藤 佑哉, 相澤 望, 三橋 利玄
    2024 年 63 巻 1 号 p. 31-38
    発行日: 2024/02/15
    公開日: 2024/02/16
    ジャーナル フリー

    大口需要家が都市ガスを使用開始または停止するとき,周辺の導管に流量および圧力変動が起きる.安定供給維持や事故の未然防止の観点から,圧力が導管の最大設計圧力を上回るか,または,供給に必要な最低圧力を下回るかの評価が重要となる. 本研究では,まず空気実験で圧力の応答性を測定し,数値シミュレーション1)により実験値の再現性を確認した.次に都市ガス運用条件(配管長,供給圧力,消費流量)に対するパラメータスタディを実施し,圧力変動値が管摩擦や慣性,流速,運動エネルギー,配管長と相関があることを示した.検討の範囲では,全ての運用条件に対し,最高圧力変動は大きくても30%,最低圧力変動は大きくても10%の結果が得られた.

資料
  • 板垣 晴彦
    2024 年 63 巻 1 号 p. 39-43
    発行日: 2024/02/15
    公開日: 2024/02/16
    ジャーナル 認証あり

    産業現場における爆発・火災災害では,労働者や生産設備への被害が生じる.その被害の程度は,爆発・火災がどのように進展したかによって大きく変わる.そこで,労働安全衛生総合研究所の爆発火災データベースを用い,その災害での事象の進展はどのようであるかの分析を行った.その結果,主事象はガス爆発が多いこと,事象の進展は,爆発から火災へは多いがその逆は少ないこと,作業工程別の件数の割合は,バッチ操作中が半分弱,連続運転中が約1/4 を占めること,作業工程によって事象が多重に進展する割合が異なることなどを見いだした.

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