安全工学
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盛岡市における道路粉じん汚染の推移
大塚 尚寛関本 善則
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1995 年 34 巻 1 号 p. 20-26

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抄録

かつて積雪寒冷地において大きな社会現象となっていたスパイクタイヤ問題も,スパイクタイヤ使用規制法の施行により大幅な改善がみられた.盛岡市においても,スパイクタイヤの使用は年々減少し,1993年度にはスパイクタイヤの使用はまったくみられず,冬用タイヤとしてスタッドレスタイヤが完全に定着したことが確認された、スパイクタイヤ装着率の推移に対応して,降下ばいじん量,浮遊粉じん濃度,浮遊粒子状物質濃度とも年々減少の傾向を示し,特に,スパイクタイヤ使用規制法が施行された!991年度以降の減少傾向が顕著であることが明らかとなった.盛岡市においては,1993年度には全域的にみて冬期に道路粉じんが増加する傾向はぽとんどみられなくなった.

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© 1995 特定非営利活動法人 安全工学会
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