家電製品は,不特定多数のユーザーが取り扱うので,誤使用を前提とした安全性設計が必要である.この安全性設計を進めるための考え方,方法および手順について説明する. さらに,安全性設計のチェックには,既存の代表的なFMEA,FTAが広く用いられているが,誤使 用と製品安全の解析にはあまり向かない.また,潜在的な不安全要因の検出力も十分とはいえない.そこで,これらの技法をべ一スとして改善を行った新しい,安全性解析技法二つを紹介する。ここで は,技法をより効果的に活用するためのポイントに重点をおいて述べる.