廃棄物施設技術管理者協議会が全国の一般廃棄物,産業廃棄物処理施設に対して実施した「事故の発生状況に関するアンケート調査」を基に,1996~1999年の一般廃棄物処理施設での事故について分析 した. 前回調査(!9%年)の結果とあわせて比較すると,事故件数は増加傾向にあること,施設あたりの事故の発生頻度は一般製造業に比べてかなり高いことなどが明らかになった. 火災・爆発での施設,設備の破損など物損事故と労働災害とに大別される.爆発事故の大部分は粗大ゴミ破砕施設で発生しており,可燃性ガスを含むガスボンベが主原因であった.火災は焼却施設でのゴミピットやベルトコンベアなどでの蓄熱発火が多かった.労働災害は挟まれや巻き込まれなどの単純災害が多いが,化学処理に使われる薬品による事故も無視できない.