2004 年 43 巻 6 号 p. 338-345
廃棄物処理施設は,他産業に比べて労働者災害発生率は高く,昨年の三重県でのRDF 事故など施設周辺の生活環境に支障を与える恐れのある事故の発生事例も多い. 本報告は,一般廃棄物焼却施設において平成12 年4 月~15 年9 月末までの3.5 ヶ年間に生じた爆発・火災などによる事故およびトラブルの発生状況についての調査結果を示す. 調査結果によると,粗大ごみ処理施設の破砕選別設備が最も事故・トラブルの発生率が高いことが判った.これらの結果から,今後の事故防止についてごみ分別の必要性,設計上の配慮,作業要領等の再検討の必要性等について考察したので紹介する.