2013 年 52 巻 3 号 p. 173-178
レアメタルの供給逼迫感については,一時期より落ち着いているが,世界景気の回復と共にさらなる需要の増大が予想され,油断はできない.本総説ではレアメタルのリサイクルの考え方を社会システムと技術にわけて,かつ関連しながら記述した.特に社会システムでは,最近開始された小型電子機器等のリサイクル法を中心に解説し,リサイクル,廃棄物処理の手法にパラダイムシフトが起こりつつあることを示した.技術については,廃製品の前処理が重要である.さらにレアメタルを意識した新たな化学分離技術が望まれている.それらの要望に応えるために文部科学省素材技術先導プロジェクトで希少元素高効率抽出技術開発領域が設置され,活動している.