群馬県においてこれまでに実施したPM2.5 観測結果から化学組成および地域特性について考察した. PM2.5 濃度は近年減少が見られたが,依然として環境基準を達成できていない状況である.PM2.5 の成分としては硫酸塩,硝酸塩,有機成分が大部分を占めており,春では硝酸アンモニウム,夏季では硫酸アンモニウムおよび有機粒子の増加が特徴的であった.有機粒子については,夏季において光化学反応による 二次生成が支配的となっていた.群馬県におけるPM2.5 は二次生成無機・有機粒子の割合が高いため,これらに対する低減対策が重要と考えられた.冬季ではバイオマス燃焼の寄与が大きくなることから,地域特有の発生源としてバイオマス燃焼も考慮していく必要がある.