抄録
世界的に再生可能エネルギーの本格利用に関心が高まっているが,そのためには,二次エネルギーとしての物質が必要となる.再生可能エネルギーから製造される水素は,特に「グリーン水素」と名づけられ二次エネルギーとしての活用が期待される.人類のエネルギーシステムが,地球環境に負荷を生じさせないためには,エネルギー供給が物質循環に依拠する必要がある.グリーン水素は水を生成物とするため,地球環境の水循環に依拠した,理想のエネルギーシステムになる可能性がある.しかしながら,局所的な環境に与える影響は評価が必要である.そこで,エネルギー環境負荷係数を導入し,炭素と水素をエネルギーキャリアとした場合に,それらが環境に与える影響の評価を試みた.