安全工学
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NATECH 特集
多発する災害と忘れられる災害
情報化時代の専門家の役割
菊地 輝行
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2024 年 63 巻 6 号 p. 397-403

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抄録

気候変動に伴い増加が予想される自然災害と , それに伴う認知バイアスに左右されやすい地域防災対策 について ,NATECH の視点から解説する . 自然災害 , 特に豪雨や地震は , 長期的に見れば人間の経験を 超える周期で発生し , 迅速かつ適切な防災対応が求められる . 気象庁によると , 気温の上昇とともに , 短 時間雨量の増加が毎年報告され , 異常気象は日本で常態化しつつある . 異常気象は , 豪雨災害の発生頻度 を高める傾向があり , プロセス産業における被害も懸念される . 一方 , 人にとって自然災害は , 忘れたい もの・考えたくないことであり認知バイアスが働いてしまうことも課題となる . 防災におけるデータ活用 には , 信頼性の高い情報とその背景を考慮することが不可欠である . 本論では , 過去の災害教訓を活か し , 地域防災におけるデジタルツインとオープンデータの期待を示しつつ , 自らの経験と共に未来の災害 対策に取り組む重要性を強調する .

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