2026 年 12 巻 1 号 p. 1-9
〔目的〕要介護度別に身体機能,認知機能,栄養状態を明らかにする。〔対象〕通所リハビリテーション利用者のうち,要介護認定を受けた高齢者93名[年齢84(79-88)歳]であった。〔方法〕本研究は,横断研究である。要支援高齢者と要介護高齢者の身体機能,認知機能,栄養状態を調査し,c2 検定,Fisher の正確確率検定,Mann-Whitney 検定で比較した。また,要介護度が上がるにつれて各測定項目がどのような傾向にあるのかをJonckheere-Terpstra検定で検証した。〔結果〕要支援高齢者と要介護高齢者を比較すると筋力,下肢機能,立位バランス能力,認知機能,栄養状態に差があることが明らかになった。また,要介護度が上がるにつれて身体機能,認知機能,栄養状態が低下傾向を示した。〔結論〕要介護度に応じた身体機能,認知機能,栄養状態の参考値を提示した。参考値は各機能の低下や改善を判断する際の目安となる可能性が示された。