箱庭療法学研究
Online ISSN : 2186-117X
Print ISSN : 0916-3662
ISSN-L : 0916-3662
研究報告
箱庭制作後における箱庭と作り手との関係性の変化について
作り手の変容に関する質的研究
千葉 友里香
著者情報
ジャーナル 認証あり

2015 年 28 巻 2 号 p. 41-53

詳細
抄録
本研究は,箱庭制作後における箱庭と作り手との関係性の変化を調査し,箱庭との関係性を通した作り手の在り様の変容に迫ることを目的とした。一週間を空けた二度の調査面接を設定し,制作直後,味わう時間の後,一週間後の三時点での関係性について,関係性図とインタビューを用いて検討した。本論では3名の調査事例を取り上げている。それらの事例からは,箱庭との関係性変化の中で,作り手が主体的な感覚を強めていくこと,過去のイメージが刺激されると同時に自身の在り方を受け入れていくこと,自分の課題に直面することで自分に向き合うこと,などといった心の動きが見られた。これらのことから,作り手と箱庭との関係性に目を向けることは,箱庭における作り手の変容を明らかにしていく上で重要であると考えられた。
著者関連情報
© 2015 日本箱庭療法学会
前の記事 次の記事
feedback
Top