産婦人科の進歩
Online ISSN : 1347-6742
Print ISSN : 0370-8446
ISSN-L : 0370-8446
子宮肉腫の2症例
西野 英男岡田 直樹山口 輝子大西 俊造
著者情報
ジャーナル フリー

1975 年 27 巻 1 号 p. 79-82

詳細
抄録

子宮の悪性腫瘍の中でも, 子宮肉腫は, その数が少く, また, 臨床症状が, 子宮筋腫に酷似することから, 術前診断が, ほとんど不可能であると言ってよいくらいである. したがって摘出子宮の病理学的検索を怠れば, 単なる子宮筋腫として放置されることもありうる. 今回われわれは, 術前子宮筋腫と診断し, 病理検査施行後はじめて子宮肉腫と判明した2症例を経験したので報告し, 併せて, 摘出子宮筋腫標本の病理学的検索がきわめて重要であることを指摘したい.

著者関連情報
© 近畿産科婦人科学会
前の記事
feedback
Top