大手前病院産婦人科
大阪大学第1病理学教室
1975 年 27 巻 1 号 p. 79-82
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子宮の悪性腫瘍の中でも, 子宮肉腫は, その数が少く, また, 臨床症状が, 子宮筋腫に酷似することから, 術前診断が, ほとんど不可能であると言ってよいくらいである. したがって摘出子宮の病理学的検索を怠れば, 単なる子宮筋腫として放置されることもありうる. 今回われわれは, 術前子宮筋腫と診断し, 病理検査施行後はじめて子宮肉腫と判明した2症例を経験したので報告し, 併せて, 摘出子宮筋腫標本の病理学的検索がきわめて重要であることを指摘したい.
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