2020 年 26 巻 p. 181-188
「給食管理実習・学内」において本学の附属幼稚園児へ給食を提供し、食事の摂取状況を把握することで、今後の課題を検討した。給食内容は、「食べられる食品が増える」あるいは「質の良い食事内容」など、給食のテーマやねらいに応じて献立内容や食材に変化をつけることで園児が目的をもって食事をする習慣を身に付けることが重要である。そして、現在を最もよく生き、かつ、生涯にわたって健康で質の高い生活を送る基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うこと1)が必要である。子どもは周りの大人を通して、食生活や食にまつわる様々なことを真似しながら学んでいくことから2)食育実践に取り組む大人が意義と必要性を共有することが大切であり、「楽しく食べる子ども」像を目指すことが求められる。